2025.12.22
豆知識段ボール箱はどう捨てる? ―正しい廃棄のしかたとは?―
近年、インターネット通販の普及にともない、商品が段ボール箱で届く機会が増加しています。
段ボール箱は商品の輸送・保管において便利な梱包資材ですが、厚みがあり嵩張る(かさばる)という一面もあります。
「ゴミに出すのが面倒」「回収日に出し忘れてしまった」などの理由で、ご家庭内に段ボール箱が溜まってしまい、お困りではないでしょうか。
また、引っ越し等により大量の空き箱の処分が必要になるケースもあるでしょう。
輸送に使用された段ボールは、綺麗に見えても汚れが付着している可能性が高く、屋内での長期間の保管はおすすめできません。
そこで本項では、段ボールの適切な廃棄・処分方法をはじめ、家庭内での一時保管の注意点、および散乱を防ぐ「紐の縛り方(4の字結び)」について解説致します。 ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
段ボール箱の処分方法

段ボールは「資源ゴミ」としてリサイクルされる貴重な資源です。そのため、燃えるゴミと混ぜず、正しく分別して処分することが重要です。
なお、家庭から出る段ボールと異なり、会社や店舗などの事業活動から排出される段ボールは「事業系廃棄物(産業廃棄物)」となります。
専門の業者に処分を依頼する必要があるため、あらかじめご留意ください。 本項では、主に家庭から出される段ボールの処分方法について解説致します。
自治体による回収(資源ゴミとして捨てる)
基本的には、各市町村の分別・回収ルールに基づき「資源ゴミ」として出してください。これが最も確実なリサイクル方法です。
いつものゴミ捨て場を利用できるため距離も近く、費用もかからない点がメリットです。
ただし、段ボールをまとめて紐で縛る手間がかかるほか、自治体によっては回収サイクルが長い(2週間に1回程度など)、一度に大量に出すことが難しいといった不便な点もあります。
※町内会やマンションの管理組合、PTAなどで資源回収を行っている場合もあります。その際はそれぞれの団体のルールに従って出してください。
リサイクルボックスを利用する
スーパーマーケットなどの商業施設には、古紙や段ボールの「資源回収箱(リサイクルボックス)」を設置している店舗が多数あります。
自治体の回収日に出し忘れてしまった場合でも、買い物ついでに持ち込めば無料で処分できるため非常に便利です。
白色トレーやペットボトルなど、他の資源ゴミと同時に出せる点もメリットでしょう。
【注意点】
店舗によっては段ボールの回収を行っていない場合があります。
家庭から距離がある場合は、車での運搬が必要になります。
一度に大量の持ち込みを行うと、コンテナが溢れて他の利用者の迷惑となるため控えてください。
自治体指定のゴミ処理施設へ持ち込む
各自治体では「リサイクルセンター」や「清掃工場」といった名称で、ゴミの直接持ち込みを受け付ける施設を運営しています。
事前の予約が必要な場合や、重量に応じた処理手数料(有料)がかかる場合がありますが、引っ越しなどで出た大量の段ボールを一気に処分したい場合には非常に便利です。
施設によっては段ボールの受け入れを行っていない場合もあるため、事前に電話やホームページでの確認が必要です。
【引っ越し後の段ボールについて】
大手引っ越し会社では、引越作業で使用した自社の段ボールを後日回収してくれるサービス(資材回収)を行っている場合があります。
有料・無料の条件は会社によりますが、利用できる場合は活用しましょう。
不用品回収業者を活用する
段ボール以外にも処分したい家具がある場合や、大量すぎて運べない場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。
有料にはなりますが、自宅まで引き取りに来てくれるため、手間をかけずに確実に処分できます。
【業者選びの注意点】
古物回収業者の中には、無許可で営業する悪質な業者も存在します。
どこの業者に頼めば良いか迷う場合は、お住まいの市町村が指定する「許可業者」に問い合わせることをおすすめします。
確認すべき許可の名称:
- ・一般廃棄物処理業者
- ・一般廃棄物収集運搬許可業者
- ・事業系一般廃棄物の収集運搬を請け負える許可業者
これらの許可を持つ業者は、家庭から引っ越し等で一時的に大量に出るゴミの回収も適正に請け負っています。
許可業者の一覧は、各市町村のホームページで公表されています。
段ボールを資源ゴミとして分別するときの留意点
資源ゴミとして出す際の詳細な注意点については、別記事「段ボールのリサイクル」でも詳しく解説していますが、ここでは特に重要なポイントを抜粋してご紹介します。
「段ボール」と「その他の紙」を混ぜない
段ボールは、新聞や雑誌とは区別してまとめる必要があります。
他の種類の紙が混ざると、リサイクル後の紙の品質が低下してしまうためです。
自治体によって細則は異なりますが、一般的に古紙回収は以下の5種類に分類されます。
- ・段ボール
- ・新聞
- ・雑誌
- ・牛乳パック
- ・その他の紙(雑がみ:お菓子の箱やティッシュ箱など)
【段ボールの見分け方】
ここで間違いやすいのが、「厚紙の箱(紙器)」です。
段ボールとその他の箱を見分けるポイントは、断面に「波状の紙(中芯)」があるかどうかです。 どれだけ厚みがあっても、断面が波状になっていない箱は「雑がみ」として分別してください。
汚れや臭いがついたものは「燃えるゴミ」へ
リサイクルできるのは、あくまで「汚れていない段ボール」に限られます。
以下のような状態のものは再生できませんので、細かくちぎって「燃えるゴミ」に出してください。
油汚れがひどいもの: ピザやドーナツの箱など。
強い臭いがついたもの: 洗剤や香料、化粧品などがこぼれて香りが染み付いたもの。
これらが混入すると、再生された紙全体に油染みや臭いが残る原因となります。
テープやステープル(留め具)の処理について
段ボールは大きさを揃え、紐で縛って出します(※具体的な縛り方は後述します)。
その際、粘着テープや金属の留め具(ステープル)をどこまで外すべきか迷われることが多いですが、メーカーとしての見解は以下の通りです。
■ 粘着テープ・配送伝票 :基本的には剥がしてください。
特に配送伝票は、個人情報保護の観点からも必ず剥がしておきましょう。
■ 金属の留め具(ステープル): 無理に外す必要はありません。
段ボールはリサイクル工場で水に溶解されて再生されます。その過程で、金属やビニールといった異物は比重の違い等を利用して除去(分離)される仕組みになっています。
もちろん分別した方が丁寧ですが、外す際に怪我をするリスクもあるため、完璧を目指さなくても大丈夫です。
出し方のマナー(日時と量)
当然のことですが、各自治体が定める回収日・時間を厳守してください。
また、引っ越し等で大量の段ボールが出た場合、一度に集積所に出すと回収作業や近隣の迷惑になることがあります。
通常の量であれば問題ありませんが、大量にある場合は「数回に分けて出す」「処理施設へ持ち込む」「回収業者を利用する」といった対応をお願い致します。
段ボールの一時保管場所と注意点

燃えるゴミとは異なり、資源ゴミの回収は週に1回、あるいは2週間に1回など頻度が低く設定されている地域が多くあります。そのため、回収日まではどうしても自宅で保管する必要があります。
では、どこに保管するのが最適なのでしょうか。
前述の通り、輸送に使用された段ボールには汚れが付着している可能性があるため、衛生面を考慮すると「なるべく生活空間に入れない」のが理想です。
また、段ボールは非常に燃えやすい素材です。
火を扱う場所、非常に高温になる場所に保存するのは控えてください。 基本的には「雨に濡れず、高温になりすぎない場所」が推奨されます。
物置(屋外収納)
物置があるご家庭であれば、ここがベストな保管場所です。生活空間を圧迫せず、汚れも気になりません。
注意点: 普段目につかない場所であるため、回収日に出し忘れてしまう可能性があります。
また、湿気がこもりやすい物置での長期保管は、害虫(ゴキブリ等)の発生やカビの原因となるため注意が必要です。
ベランダ
マンション等で物置がない場合、ベランダも有力な候補です。
注意点: 雨に濡れるとリサイクルできなくなる恐れがあるため、屋根がある場所、もしくはカバーをかけるなどの対策が必要です。
また、強風で飛ばされないよう管理してください。
玄関(屋内・土間)
室内に持ち込みたくない場合、玄関内(土間)での保管は、利便性の面で意外とおすすめです。
玄関で荷物を受け取り、その場で開梱して潰しておけば、部屋の中に汚れを持ち込まずに済みます。また、毎日通る場所なのでゴミ出しの忘れ防止にもなります。
注意点: 来客時に目立つため、見た目は良くありません。来客が多いご家庭には不向きと言えるでしょう。
室内(リビング・キッチン以外)
玄関や屋外にスペースがない場合は、室内保管となります。
ただし、浴室の近く(湿気)やキッチン(火気・油汚れ)は段ボールの保管に適さないため避けてください。
保管のコツ: 輸送箱は底面が汚れていることが多いため、床への直置きは推奨しません。
近年では、通販等で数千円(5,000円以下など)で購入できる「段ボールストッカー」という専用の収納器具が販売されています。
これを利用すれば、床から浮かせた状態でスッキリと収納でき、紐で縛る作業も楽になるためおすすめです。
段ボールをヒモで縛らなければいけない理由とNG例
自治体により細則は異なりますが、段ボールを出す際は基本的に「紙ヒモ」または「ビニールヒモ(PPヒモ)」で縛ることがルール化されています。
「ヒモで縛るのは面倒だ」と感じ、以下のような出し方をしていないでしょうか?
これらは自治体の回収で認められていない(回収されない)ケースが多いため注意が必要です。
【NG例1】大きな段ボールの間に小さい段ボールを挟む

【NG例2】大きな箱を組んで、小さな箱を詰める(箱詰め)

【なぜダメなのか?】
これらの出し方は、箱の中に段ボール以外のゴミ(異物)が混入していないか、外から確認することが困難なためです。
回収作業員がいちいち中身を確認するわけにはいかないため、多くの自治体で禁止されています。
また、「粘着テープ」や「ラップ(ストレッチフィルム)」でぐるぐる巻きにする方法も避けてください。これらはリサイクル工程(溶解)の妨げとなります。
※風で飛ばされるのを防ぐため、たとえ1枚であっても折りたたんでヒモ掛けするよう呼びかけている自治体もあります。
【図解】崩れない!段ボールの縛り方(4の字結び)
段ボールの処分が億劫になる最大の理由は、「縛るのが大変」「きつく縛ったつもりでも、持ち上げると緩んでしまう」といった点ではないでしょうか。
そこで、プロも推奨する「4の字縛り(4の字結び)」の手順を紹介します。
この方法は、重たい段ボールをひっくり返す必要がなく、女性や力のない方でもしっかりと結束できるのが特徴です。

【4の字結びの手順】
① 4の字の形に紐を結び設置し、その上にまとめたダンボールを置きます。
② 4の字の左上部分と、右側に出ている紐をダンボールの上側に持ってきます。
③ ダンボールの上に持ってきた4の字の左上部分に右側の紐をくぐらせます。
④ くぐらせた紐を下までもっていき、ゆるみがなくなるよう伸ばします。
⑤ 下側に出ている紐も使用し、先ほどよりも強めにしっかりと伸ばします。
⑥ゆるみがなくなるように伸ばした紐同士をしっかりと結べば完了です。
近年、インターネットやSNS等でも話題になっている方法ですが、一度覚えてしまえば非常に楽に、かつ強固に縛ることができます。ぜひお試しください。
まとめ:段ボールは溜め込まず、早めのリサイクルを
よく「家の中に古い段ボールがあると運気が下がる」と言われることがあります。
風水的な観点では、段ボールは「悪い気(湿気)」を溜め込みやすい性質があるためです。
段ボール製造メーカーの視点から見ても、この説はあながち間違いではありません。
段ボールは吸湿性が高く、長期間放置すると湿気を吸ってカビや害虫(ゴキブリやダニなど)の温床になるリスクがあります。
また、輸送に使用された箱には、目に見えない汚れや虫の卵が付着している可能性も否定できません。
衛生的な住環境を守るためにも、不要になった段ボールは溜め込まず、本記事で紹介した「4の字結び」などを活用して、速やかに資源ゴミとして出すことをおすすめします。
収納・保管用には「新品の段ボール」を。
輸送用の段ボールを収納箱として再利用することは、衛生面からおすすめできません。
もし、衣類や書類の保管用として段ボールが必要な場合は、清潔で強度の高い「新品の段ボール」をご利用ください。
イクソブでは、公式オンラインショップ「ダンボールのイクソブショップ(楽天市場)」にて、小ロットから購入可能な新品段ボール箱を販売しております。
梱包資材のプロとして、清潔な状態でお届けしますので、室内での利用も安心です。ぜひ一度ご覧ください。
